プロ作詞家のように歌詞を書けるようになるには?(作詞教室 Part.3)
公開日:
:
最終更新日:2018/07/16
作詞講座 作詞, 作詞 プロとアマの違い, 方法
プロの作詞法に迫る!!
売り物の音楽を作る時に、歌詞を創作する作詞家はどのような流れで仕事をしているのでしょうか。
そして、プロとアマチュアの間にある差というのは、具体的にはどんなことなのでしょうか?
今回も、プロ作詞家のY先生に初心者ならではの疑問をぶつけてみましたよ。
作詞家やシンガーソングライターは実際、どうやって歌詞を書いている?
まず、作詞家とシンガーソングライターではスタンスが違うということを頭に置いてください。
作詞家の場合は、それを歌う人またはグループについての簡単な情報があって、制作サイドのコンセプトやイメージが伝えられます。そして作曲家が曲を作り、シンセメロ(シンセサイザー等で打ち込まれたメロディーのこと)の入った音源を渡されます。この段階では、1コーラスだけの場合もあるしフルバージョン出来ている場合もあります。
次に、僕の場合ですが、時間のある場合は聴きながらノートに譜割を書き写します。面倒な作業ですが、それをすることによってより曲の構成や細かいメロディーが把握できるのです。それから、とにかく繰り返し聴きます。そして、なんとなく思いついた言葉をノートにランダムに書いていきます。
そのうち核となるようなフレーズが出てきたら、それを軸にメロディーに乗せてみたり、前後を考えてみたり、テーマやイメージを固めていきます。
シンガーソングライターの場合は、もっと漠然とした状態から曲を書いたりしますね。ギターを弾いているうちに、何となく良さそうなメロディーが浮かんだり、同時にフレーズも出てきたり、歌詞とメロディーが同時進行の場合もあるし、なんとなく曲が出来て、歌詞を書き始めてからメロディーを変えたりすることもあります。
CD発売される曲の歌詞とアマチュアの歌詞の違いは?
乱暴な言い方をすれば、アマチュアの歌詞は独りよがりなものが多いですね。CD発売されている曲は、ちゃんと聴き手を意識して書かれているということです。発売されるということは商品になるわけですから、不特定多数の人たちが共感できるものでなければいけません。
そして、流れるメロディーに乗った言葉がテンポ良く聴き手の耳に入ってくる。
特にシングルリリースされるような曲は、サビと呼ばれるその曲の一番売りになっている部分が、楽曲のタイトルを連想させるものであることが望ましいですね。
歌手にディレクションしている時の話
歌い手本人が書いたものを見る場合は、もちろん僕が直すのではなく本人に考えるヒントを与えます。核になる言葉やフレーズがある場合は、そこは良いと伝えますが、後はできるだけ明確な指摘はせずに、何を言いたいのかがわからないとか、全体的に薄いとか、このへんの色が違うとか抽象的な言い方をしますね。
こちらも答を持っているわけではないので、本人が自分で四苦八苦しながら歌詞のクオリティーを上げるための手助けをする。
ここで重要なのは、最初にお話した忍耐力とガッツです。途中で投げ出すようでは、そもそも表現者には向いていません。僕も経験がありますが、ディレクターとそれこそ30回以上やり取りして歌詞を仕上げることもあります。そして出来た歌詞を見れば、最初とは比べものにならないくらいクオリティーが上がっていることに驚かれるでしょう。
詳細は塾長とY先生の対談動画で!!
→ 動画を観る
関連記事↓
関連記事
-
-
作詞の仕方やコツをプロ作詞家が初心者に教える講座(作詞教室 Part.1)
プロに聞く!ボーカリストが歌詞を自分で書くメリット ボーカリストがいつかは挑戦してみたいこと。
-
-
歌詞と詩の違いは?(作詞教室 Part.2)
初心者が作詞に挑戦する時に知っておくべきこととは… 作詞の経験が全くない人がそれに挑戦する時、いく
-
-
プロ作詞家が歌詞創作のコツを特別伝授!!(無料講座)
ベテランのプロ作詞家に塾長がインタビュー 歌手、シンガーソングライター
-
-
貴方だけのオンリーワンな歌詞を書くには?(作詞教室 Part.4)
歌詞は書き手のパーソナルな部分が表れるもの .embed-container {